ハルトマン/交響曲第1番
ハルトマン/交響曲第1番「レクィエムの試み」@フリッツ・リーガー/バイエルン放送交響楽団(ヴェルゴ:WER 60187-50)
ナチの時代をいわゆる「国内亡命」という抵抗の形で過ごしたカール・アマデウス・ハルトマン(1905-1963)の最初の交響曲.アルト独唱と管絃楽のための作品で,テキストはウォルト・ホイットマンの『草の葉』から採られている.1937年に初稿が作曲されたが,最終的な形に落ち着き出版されたのは1956年のことである.
ストラヴィンスキーのようなリズムの饗宴とヴェーベルンのような点描風な静謐とバルトークのような原始的推進力が同居した,ハードボイルドで内圧の高い音楽.リーガーの棒にはメッツマッハーからは聴くことの出来ない,切羽詰ったような一種の凄みが感じられる.
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