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2006/09/14

「Webの時代」に

 【愚智提衡而立治之至也: 大義,親を滅ぼす】の続きです.TB,コメント,その他いろいろありがとうございます.

 今回の「閲覧制限」一件は,雑誌のみならず読売新聞という公称発行部数最大の新聞が主役だったこともあずかってか,主要5紙+共同通信社が揃って紹介したことも手伝い,かなりの数のblogが触れているようです.ちょっと確認しただけでも相当な広がりを持っているようなので,矢祭町リンク集同様のものを作るのは早々に断念しました.

 図書館関係のblogで目からウロコが落ちたのは【野生のライブラリアン : 「高専生殺害、実名掲載の読売新聞を閲覧制限」は是か非か】と【Motohiroの本音トーク : 「高専生殺害、実名掲載の読売新聞を閲覧制限」に図書館の限界を感じます/何をしているの公共図書館】を読んだときです.両者ともほぼ同じことを述べています.ちょっと長い引用ですが,前者から.


閲覧制限を新聞本紙のみにしかしていなかったのではないかという点です。現在、新聞のトップニュースはその新聞社のWebでも公開されています。ということは、館内にインターネット接続可能なPCがあり、それが一般公開されていた場合、そのPCにも何らかの制限を加えないと片手落ちになるという点です。少年法に反しているというのであれば、「新聞紙だけでは、閲覧制限になりません。」と言うことです。
僕はたまたま先日,読売新聞社の記事データベース「ヨミダス文書館」営業担当の方の話を伺う機会を得ましたが,この方は大意「読売新聞はYOMIURI ONLINEというホームページを運用しており,その日のニュースはこちらに載せ,一定期間が過ぎるとヨミダスに収録するというやり方を取っています」(筆者によるまとめ)と説明していました.

 考えてみればこの「Webの時代」に,紙媒体の閲覧を制限すれば事足れり,ということがあるはずがありません.僕が先のエントリーを書いたときに,そこまで考えが至らなかったのは正直,迂闊でした.

(この稿未完)

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図書館系」カテゴリの記事

コメント

おはようございます、ブログに引用までしていただきありがとうございます。
図書館は、情報発信しなければいけないと言われています。特にWebなどのインターネットを利用した情報発信に注目しています。
ところが今回の件があり、辛辣なコメントを書いてしまいました。結局、情報発信をしなきゃいけないと思っていても、紙メディア以外のことを考えられない図書館員が大多数だということだと思います。
こんなセミナーを企画しました「ウェブで広がる図書館サービスの可能性 -Web2.0時代に向けて」。図書館員の方に、理解したいただければと思って企画しましたが、タイミングよかったかもしれません。
長々とコメントしてしまいました。今後ともよろしくお願いします。(Racing nostalgie)
セミナー案内 → http://nlibrarian.exblog.jp/d2006-09-13

>>野生のライブラリアン(Racing nostalgie)さん

 コメントありがとうございます.お返事が遅くなりました.
 実は僕も勤務先でサイトの管理を細々とやっておりまして,紙媒体の閲覧規制の盲点については,自分で気がつかなければならない立場にあるはずだったのですが,迂闊なことでした.
 何だか,商売っ気のあるひとが図書館用に「少年法第61条に対応したフィルタリングソフト」を開発する日が,そう遠くないような気もします<<本末転倒ですけれども.

 セミナーのご案内,わざわざありがとうございます.翌日別の講演会を受講する予定なので僕は行けそうにもありませんが,盛会になるといいですね.

 こちらこそ,これからもよろしくお願いします.

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» 1997年当時の日図協の見解 [愚智提衡而立治之至也]
 これも【愚智提衡而立治之至也: 大義,親を滅ぼす】の続きです.  matsuさ [続きを読む]

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