プーランク/スターバト・マーテル
プーランク/スターバト・マーテル@セルゲ・バウド/リヨン国立管絃楽団・合唱団(ハルモニア・ムンディ・フランス:HMX290831)
1950年に作曲され翌年初演された,一説にはフランシス・プーランク(1899-1963)の最高傑作とも目される,ソプラノ,混声四部合唱と管絃楽のための,30分ほどの充実した作品である.「クリスチャン・ベラールの思い出に」(楽譜の扉の言葉),彼へのレクィエムの代わりとして作曲された.ベラールについては知識が無いので,あとで調べておきますm(_)m
「スターバト・マーテル(悲しみの聖母)」とは,カトリック教会の聖歌のひとつで,我が子イエスが磔刑に処せられた聖母マリアの悲しみを歌うものである由.ここでプーランクは,「オーバード」や「田園のコンセール」に聴かれる都会派で軽妙洒脱な作風は顔をほとんど見せず,悲劇的な,美しいハーモニーと緊迫感溢れるリズムの合唱を交互に聴かせていく.「最高傑作」と評するひとがいるのも,むべなるかな.
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