ベートーヴェン/交響曲第7番
ベートーヴェン/交響曲第7番イ長調作品92@ヘルベルト・フォン・カラヤン/ベルリン・フィル(DG:463 092-2)
1962年3月の録音.カラヤン/ベルリン・フィルのコンビによる,最初のベートーヴェン/交響曲全集の1曲である.以前にも書いたような記憶があるがこの全集,1961年から62年にかけて一気呵成に録音されたもので,どう贔屓目に考えても,その直前に癌に倒れ再起不能と言われたフェレンツ・フリッチャイ(1914-1963)の挫折したベルリン・フィルとのベートーヴェン全集を意識したとしか思えない.と言うのも,例えばこの第7番はかなりの名人芸を要求される快速調(33分44秒)で演奏されているが,フリッチャイのそれ(1957年9月の録音)は悠揚迫らぬテンポと練り上げられたアンサンブルで39分11秒もかけているのである.フリッチャイの録音の多くが,カラヤンの死後まとめてCD化されるまで長らく日の目を見なかったのもむべなるかな.
僕はこの何やら熱っぽく勢いのあるカラヤンの演奏,好きですけどね(^^;).
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