ブラームス/交響曲第2番
ブラームス/交響曲第2番ニ長調作品73@カール・ベーム/ベルリン・フィル(DG:474 989-2)
1956年録音.これは,かの吉田秀和が『世界の指揮者』の中で「ベームのような人の指揮できくと,すべてがおさまるべきところにおさまり,学殖があるだけでなく情感にみちた正直な音楽になるのである」(新潮文庫版265頁)と評価していた名演奏である.モノラル録音なのが実に惜しいが,ベーム全盛期の充実した音楽を聴くことができる.
何しろ僕はブラームスの2番については,あのムラヴィンスキー/レニングラード・フィルのヴィーン・ライヴから未だ解放されない(^^;)ので,どうしても他の演奏を評価しづらいところが残るのだが,本来はこのベームの,あるいはカイルベルト/ベルリン・フィル(テレフンケン)の演奏のようなものが,いわゆる「正統派」のブラームスなんですよね(^^;).
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