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2006/07/29

やるじゃん(^^;)

 【愚智提衡而立治之至也: 大胆】の続きです.矢祭町がなかなか素敵なことになっているようで(^o^)/

毎日新聞【矢祭町:図書館新設に、全国から寄贈本3万5000冊 1日10件問い合わせ /福島

 【矢祭町:新設図書館の本、寄贈呼び掛け】この呼びかけに呼応して,早くも3万5千冊を超える書籍が集まったそうですよ.しかも


送り主に送料を負担してもらうことにしたため、「役立たない本がくるのでは」という懸念もあったが、杞憂(きゆう)に終わった。
と記事にはあります.この記事を信用するなら,矢祭町の試みを非難(批判ではなく)していたプロ公共図書館員と業界関係者は,大いに反省していただかなければならないようですね.

 どうして,このような見込み違いが起きたのでしょう.こう言っては何ですが,プロ公共図書館員たちはこの国の住民の「民度」,自分たちが育ててきた公共図書館利用者の「民度」をどうやら,かなり低く見積もっていたんじゃないでしょうか.「合併しない町」矢祭町が示している「志」の高さに,書籍を愛し公共図書館に育てられた住民から,きちんとした反応が返って来ているのでしょう,恐らくは.「十室之邑,必有忠信」(10軒ほどの村にだって,必ず忠信の心を持つひとはいるものだ),という古人の言を鑑みるまでもありません.

 さて,この届けられた篤志をどのように「公共図書館」として立ち上げていくか,次は矢祭町の側が図面を引いて道筋を示す番ですね(^^;).がんばれ!

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図書館系」カテゴリの記事

コメント

>矢祭町の試み
どんな本が贈られてきてどんな整理体制になってるか興味ありますね
この手の話を旧来型の業界関係者が嫌うのは成功例がみあたらないからなのかもしれません
そういう意味では小林是綱氏の提唱していた「名誉教授文庫」なんかの動向も気になります
が、ゼコウ氏も前からの業界人には嫌われてるみたい…
いま図書館業界は左前なんで、失敗も含めいろいろやったほうがいいような気もします

>>書物奉行さん

> いま図書館業界は左前なんで、失敗も含めいろいろやったほうがいいような気もします

全く,その通りです!
で,矢祭町の試みが業界内で嫌われている理由ですが,順不同で挙げると

1)矢祭町が成功して,他の市町村に同じ試みが波及するのを警戒している
2)公共図書館は全国一律横並びに発展しなければならないので,ある公共図書館が他の図書館と異なる行動をとることは許さない
3)多数派の信奉する「蔵書構成論」がパターナリズムの産物である
4)住民の「民度」を低く見積もっている=寄贈で碌な書籍が集まるはずが無い,と考えている
5)業界外からの発想であること自体が気に入らない

こんなところでしょうか.4)は3)の別な側面かもしれませんが.

1)ですが,今回の試みは「合併しない町宣言」の矢祭町だから(イメージ戦術,という点も含めて)上手くいっている(今のところ)のであって,大都会の公共図書館が二番煎じで同じことをやっても,まず失敗するんじゃないかとニラんでますよ(^^;).

>大都会の公共図書館が二番煎じで同じことをやっても,まず失敗するんじゃないか

私も同感です。マスコミによる矢祭町の持ち上げ方が現実と剥離していないかは判断出来かねるのですが、少なくとも職員議員の削減や黒塗公用車の廃止、そして何より町長自らトイレ掃除という絵面がテレビで全国に発信されているような町ですので、相当の自己努力をしている自治体に対する全国からの共感、激励という側面はかなり強いと思います。他の市町村でもこれと同等以上のアピールポイントがない限りは、このような結果には成り得ないのではないでしょうか。

>>tohruさん

 コメントありがとうございますm(_)m
 矢祭町は年に1,2回街中を走る機会がありますが,特にセールスポイントがあるわけではない,普通の過疎の町です.「合併しない町」というイメージ戦術が実に功を奏していると思います.既に「合併しない町宣言」をしてから5年近くが経過してまして,この間のイメージの蓄積が,何物にも換えられない矢祭町の最良の資産ですよ.
 それだけの地道な(?)努力をしてはじめて,「寄贈書だけで公共図書館構築」という大胆な手も打てるわけで,年月をかけた蓄積を無視して手法だけ真似ても,上手くいくとは思えません.
 だから,公共図書館経営において矢祭町に追随する自治体が,そうそう出て来るとも思えないのですが.

 ではm(_)m

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