2016年4月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

コメント・トラックバックの取り扱いについて

  • コメント・トラックバックをお寄せいただき,ありがとうございます.blog主が確認ののち,公開されますのでしばらくの間,お待ちいただくことがありますがご了承ください.当blogに無関係な内容のコメント・トラックバックはblog主の判断で削除されるものもあります.

「貸出至上主義者」度チェックβ版

民間図書館らしい企画を生み続けた船橋北口図書館を助けて下さい!(岡直樹) - READYFOR?

ココログ


ほし2

« 日常(2006年5月20日) | トップページ | 尾高尚忠/フルート協奏曲 »

2006/05/20

「みんなの図書館」6月号

 「みんなの図書館」2006年6月号(No.350)は特集「選書が変われば,図書館が変わる」.何を今更,と思わないでもない.15年前にきちんと一区切りつけておくべきだった議論を,今頃始めても遅すぎる(-_-;).この程度の議論は,「みんなの図書館」1991年7月号に伊藤昭治「浦安市立図書館の特定中小出版社の徹底収集についての疑問」が掲載された際にやっておくべきだった(議論を展開する可能性があった)のに,その機会を自ら潰してしまった,当時の「みんなの図書館」編集部の責任は重いな.現在の議論は,要求論が,価値論がという「選書論」をとっくに越えて,「公共図書館」として考えられる機能の上で選書(あるいは貸出)がどのような位置づけにあり,どのような機能を果たしていくのか,にシフトしているわけだから.
 もっとも,この特集時機を逸したとは言え読むべきところは意外に(失礼)多く,特に最初の3本の文章(安井一徳,新出,豊田高広執筆)には読み取るべきところがあるとは思う.15年前にこのレベルで議論が出来なかったことを(僕も含めて)反省する必要があるだろう.
 ただ,相変わらず編集責任者が論考を書いている状況(今回の場合は豊田高広氏が編集責任のみならず論考も執筆している)が改善されないのは,本当に困ったことである.図問研に限らず図書館業界に論客(もしくは論客候補生)の絶対数が不足しているのは,あちこちの業界誌である主題の特集を別々に組むと,どの雑誌にも同じ執筆者が顔を揃える状態が恒常化していることからも明らかだが,本気で公共図書館の裾野を広げる気が業界のエライひとにあるのなら,リスクを覚悟してでも,もう少し多様多彩な論者を舞台に上げることを考えるべきだろう.

 で,今回は一点「戦略的な選書」(豊田高広「戦略的な選書のすすめ」p27)という言葉について.言わんとするところはよくわかるんだけど,僕は,選書は公共図書館の方向性を定めた「戦略」を生かすために考えられるべき「戦術」だと理解しているので,「戦略的な選書」というのは選書の過大評価(^^;)だと思わないでもない.そのような公共図書館における選書の評価(価値)の肥大化を考え直すところから,「選書論」は再出発を計った方がいいのかもしれない,と思う.「本を選ぶ」という行為は,本来はすぐれて個人的な営みであることが,これまでの議論では何処かへ置き去りにされているような気がするし.

« 日常(2006年5月20日) | トップページ | 尾高尚忠/フルート協奏曲 »

図書館」カテゴリの記事

コメント

まずは、
週刊出版情報からの選書を止めると、大分変わると思いますね。

選書に関して言えば...当然ながら
・選定基準
・廃棄基準
の存在が大きいですよね。

出版社からの見計らいって、最近はどうなんでしょうね。
ちゃんと、見計らってくれているんでしょうか?

さっそくの論評ありがとうございます。
あえて内容とは関係ないところで1点だけコメントします。
「図問研に限らず図書館業界に論客(もしくは論客候補生)の絶対数が不足している」というのはご指摘の通りで、安井さんはともかく私は豊田さんの手近にいたから声がかかった程度のものでしょう。
ただ、安井さんも私も20代で業界に入って2年目の「若造」、木村さんも図問研ではだいぶ若い方に位置することを考えると、「多様多彩な」とはいかないとしても、論者の若返りという意味はあったのかもしれません。

>>maru3さん

 コメントありがとうございますm(_)m
 「週刊新刊全点案内」にせよ,「新刊急行ベル」にせよ,TRCの選書に関わるサービスは,公共図書館側の要望から生まれたものだと理解してます.どれをとっても,何よりも「貸出」の伸張に必要なサービスですからね(^^;).その意味で,伊藤昭治の主張を全面的に支持・支援してきた図問研関係者がTRCを批判するのは,天に向かって唾するようなものですよ.ましてや日図協の理事会で図問研のイデオローグがTRCを云々するのは筋が違う.

 「見計らい」ですが,ウチみたいな小型かつ専門のある程度明らかな大学図書館ですと,あまり出入りの書店も持って来ません(^^;).書店の系列の出版社のものばかりで,あれはレファレンス・ツールとしては有効なものなんでしょうけど,値段が高い(>_<).あとは直販の出版社が時々電話をかけてきますが,これも高価なものばかりで,おまけに費用対効果がウチでは計算できず,みんな泣く泣く(?)返品です.以前は,もう少し面倒見てくれたのですが,ここ10年で資料購入費が半分になってしまっては,こちらとしても無理は言えません(^^;).

 ウチは,なるべく学生の方を向いた選書を心がけてますが,あまりにもストレートな「解答」を求められるのも,いかがなものかなあと思ってます.図書館に出せるのは「回答」だというに(-_-;).

>>新さん

 コメントありがとうございます! 執筆者からコメントいただけるとは思いもよらないことでした.こんな場末の(しかも図問研を批判している)blogまで見ていただいているとは吃驚です.

 すみません,「みんなの図書館」の執筆者は(本厄の)僕より年上の方々だとばっかり勝手に思ってまして(先日,図問研会員の平均年齢が50代だという記事もありましたし),20代の執筆者が存在する可能性さえ失念してました.失礼しました.

 新さんのような,文字通り(^^;)新しい方が図問研のすっかり硬直化した体制や発想や運動を,少しでも良い方向に変えてくれることを期待しますよ,真面目な話.

 ここ15年くらい,図問研は組織の体をなしていません.これは僕の個人的な体験からも,また複数の知人が言うところからも明らかです.先日は現職の全国委員が退会したという話も聞きました.大変な状況下にあるにもかかわらず,5月号のようなプロパガンダな特集を組んでいるようではこれはもうダメだ,と思っていたところに6月号が届いて「おや,これは」と思ったのは本当です.
 時機を逸したと評しましたが,やらないよりは遥かにマシです.この特集が徒花に終わらず「図問研が変われば,図書館が変わる」ことを祈ってます.

 これからも動脈硬化を起こしている,「変わらない」図問研の批判は続けますが,どうかよろしくお願いしますm(_)m

 あ,あと昨晩うっかり書き忘れましたが,雑誌の編集者は本来,自分が編集している雑誌に文章書いちゃいけないんですよ(^^;).編集者が書いていいのは編集後記で,しかもペンネーム使用のこと,という.それが雑誌編集のマナーというものなのですが,それを堂々と破っている雑誌が図書館業界には多すぎます.「みんなの図書館」は特にそれがはなはだしく,時には編集委員の名前が本文より大きな活字で表示されるという,おおよそ常識では考えられない愚行を犯したこともありました.
 そーゆうところも,見るヒトはキチンと見ているんだという自覚が,図問研には徹底的に欠如しているところが問題なんですよね.そこが「図問研的」と形容される所以なんでしょう.

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/38016/10150543

この記事へのトラックバック一覧です: 「みんなの図書館」6月号:

» 「選書論」の消滅 [愚智提衡而立治之至也]
 そういえば「選書論」の話を書きかけて放擲していたのでした(^^;).  細かい [続きを読む]

« 日常(2006年5月20日) | トップページ | 尾高尚忠/フルート協奏曲 »

平成23(2011)年東北地方太平洋沖地震

UNIQLOCK

ついった

フォト

「愚智提衡而立治之至也」のはてなブックマーク注目エントリー

「愚智提衡而立治之至也」のはてなブックマーク人気エントリー

あわせて読みたい

  • あわせて読みたい

只今積読中

はてなハイク

  • はてなハイク

MyMiniCity

ココログ図書館ネタ