シューベルト/ミサ曲変イ長調
シューベルト/ミサ曲変イ長調D.678(第5番)@ヴォルフガング・サヴァリッシュ/バイエルン放送交響楽団(EMI:5 73365 2)
シューベルトは,それほど宗教的な信条の持ち主でもなかったのに,せっせと宗教曲を書いた.作曲で自活するにはオペラで一発当てるか,教会に就職するのが早道だった時代のことである.その方面の野心はあったと思しきシューベルトはミサ曲を7曲も書いているが,この曲でも変イ長調という不思議な調性を採用したり,不思議な暖かさを感じさせるものの少々取りとめが無いとも思える音楽を書いている.この作品を聴いていると,何だか「何時果てるとも知れない」という気持ちになってしまうのである(^^;).
瞬間瞬間はとても和やかで優しい音楽なので,その「取りとめの無さ」にいっそとり憑かれてしまえば(^^;).
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