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2006/04/22

出し遅れの証文

毎日新聞【指定管理者制度:経費削減VS機能維持 市立図書館に民間委託検討--静岡

 【DORAの図書館日報: 経費削減VS機能維持】から.たまたま,昨日届いた「みんなの図書館」5月号(No.349)も特集が〈指定管理者制度を選ぶ理由・選ばぬ理由〉と,タイトルはあたかも中立を装いながら内容は指定管理者制度への拒絶一辺倒で説得力皆無なのに比べれば,この毎日新聞の記事のほうが余程マシなのはどういうことだ(^^;).

 記事にはこんな一節もある.


「予算削減の努力をしても収入が上がるわけではない。企業にとってうまみの少ない事業」(企業関係者)という。
東京の図書館をもっとよくする会: 「23区図書館業務委託アンケート」分析と評価(概要)】は委託業者の経営姿勢を「ピンハネ」と非難していたが,話が違うじゃないか(^^;).この記事を読む限りじゃ.

 それにしても,レファレンスひとつまともにこなせない直営の公共図書館があると,僕のところにまで聞こえてくる現状が一方にあるのに,


制度導入により地域の学術機関としての機能が失われ、ただの無料貸し本屋になってしまうのではないか
というまとめは,識者の談話と言う前提があるにせよ,論点整理としてはピントが外れているような気がする.指定管理者制度導入の反論として「地域の学術機関としての機能」などという,これまで業界の主流が主張して来なかった機能を今更持ち出しても,それこそ「出し遅れの証文」ですよ.

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「東京の図書館をもっとよくする会」のアンケート結果をまとめた冊子が刊行されているようですね。

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