これからの図書館像-地域を支える情報拠点をめざして-(「これからの図書館の在り方検討協力者会議」報告書)読んだ
「これからの図書館像-地域を支える情報拠点をめざして-(「これからの図書館の在り方検討協力者会議」報告書)」の本文を読み終えたところです.
大変爽快な読後感を残す報告書でした(^^;).これからしばらくの間の,公共図書館が取るべき進路の大まかな方向がわかりやすく示されており,その方向は常識を持った市民(××市に住んでいるひと,という意味では無いよ)から支持されるものだろうと思います.それを文部科学省が音頭を取った「これからの図書館のあり方検討協力者会議」がまとめ報告した,ということに,今後の地方自治体における公共図書館行政に対し,少なからずよい影響があることを期待します.
実のところ僕が読むと,割と当たり前のことが書き連ねられているような気もしますが(^^;),むしろこれまではこの報告書に書かれている穏当な程度の意見さえ,日本図書館協会が音頭を取り政策提言としてまとめることが出来なかったことの方が問題かもしれません.かの『市民の図書館』上梓以後の,日図協をはじめとする業界団体の政策提言能力の著しい機能低下については,既に他の論者も指摘しているところであり,大胆な改革によるシンクタンク的機能の強化が各業界団体には今後求められるところです.
そして,この報告書内で「意識改革」を促されている方々(日図協の現・理事長がそのひとりであるような気がするのは,僕の気のせいでしょうか?)が,この報告書にどのような反応を示すのか,みなさんも「図書館界」や「みんなの図書館」を注視していてください.
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