チェレプニン/交響曲第1番
チェレプニン/交響曲第1番ホ長調作品42@ラン・シュイ/シンガポール交響楽団(BIS:CD-1017)
日本楽壇の恩人のひとり,アレクサンドル・チェレプニン(1899-1977)の交響曲第1番は,1927年に作曲されたが,どことなくプロコフィエフ風(^^;).考えてみれば,アレクサンドルの父ニコライ(1873-1945)はプロコフィエフを教えた教師でもある.
それにしても,どういう思いつきか,この曲の第2楽章は打楽器のみのオーケストレーションで展開する.ヴァレーズの〈イオニザシオン〉(1931年)より幾分早いが,いわゆる「未来派」系というよりは,やっぱりプロコフィエフな感じなのである(^^;).
« 出し遅れの証文 | トップページ | 日常(2006年4月22日) »
「今日のBGM」カテゴリの記事
- 「わかりやすさ」とは(2010.07.06)
- 玲瓏な(2010.07.04)
- アマデウスの影(2010.06.30)
- 心を音に載せるテクニック・・・・・・(2010.06.29)
- インテルメッツォ(2010.06.26)
コメント
この記事へのコメントは終了しました。
はずかしながら、聞いたことのない作曲家でした。プロコフィィエフ風と聞き、ちょっと
聞いてみたいなという気持ちになっています。でも今日の気分はシューベルトかな。
投稿: nokogirisou | 2006/04/27 06:02
>>nokogirisouさん
あ,チェレプニンはここ4~5年で録音の増えてきたマイナーな作曲家なので,あまり知られてないです.知っているひとも「伊福部昭に賞を出した」ことで知っているのが大半ではないかと(^^;).
チェレプニンは若いうちに亡命してパリで暮らしていた作曲家なので,わりかし新しいものに敏感で,何でも取り込んだ風が伺える作品が多いようです.その根っ子が第1番に聴ける,プロコフィエフっぽいロシア風味だったのかな,と.
投稿: G.C.W. | 2006/04/27 21:30