ヴァレーズ/アメリカ
ヴァレーズ/アメリカ@ケント・ナガノ/フランス国立管絃楽団(エラート:8573-85671-2)
2つの打楽器群とサイレン(!)と管絃楽のための作品.ヴァレーズ(1883-1965)が前衛的な作風に転じてからの「作品1」と目される.前衛と言っても,ヴァレーズの場合は管絃楽から多彩な「音響」を引き出すことに純粋に専念している風がある.その瞬間,瞬間に管絃楽がどのように鳴っている(鳴らされている)かが,ヴァレーズにとって興味のあることだったようだ.
ケント・ナガノは鋭角に分析的な余り,音楽を寸断してしまったり単調に陥ったりする傾向無しとはしないが,ヴァレーズは元々刹那的に音楽が構成されているので,マーラーあたりではマイナスに作用する要素がプラスにはたらいている(^^;).
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