ベートーヴェン/交響曲第7番
ベートーヴェン/交響曲第7番イ長調作品92@フェレンツ・フリッチャイ/ベルリン・フィル(DG:POCG-3087)
威風堂々,辺りを払うような演奏である.晩年のフリッチャイが精魂を込めて残したベートーヴェンの録音が,「死せるフリッチャイ,生けるカラヤンを奔らす」とばかりにお蔵入りさせられた,という噂を信じさせるに足る,名演奏だろう.カラヤンがベルリン・フィルと最初に録音したベートーヴェンの全集が,あれほどまでに速いテンポで突き進むのも,フリッチャイの録音がじっくりしたテンポで演奏されているのと好対照なのも,カラヤンが如何に死んだフリッチャイを意識していたか,の傍証にはなるんじゃないの.
いやはや.
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