「専門性」じゃなくて「専門職」!
「図書館雑誌」2月号は特集「専門性の確立と評価に向けた職員養成の現在」ここでは時が止まっているかのようだ.正直,日本図書館協会の中堅職員ステップアップ研修について,発足当初より公共図書館員向けしか準備できなかったことを「必然」(87頁)と言い切るセンスには付いて行けぬ.
現在の業界の惨状は「技術軽視」に原因の過半があると密かに僕は考えていて,図書館司書が専門職として社会に認知されることを目指すのであれば,新版『図書館の発見』105頁以下に典型が見られる人治主義じゃ徹底的に駄目だろうと思っている.それに僕の見るところ,貸出至上主義者の唱える「貸出」に必要なスキルは,街中のブティックの店員に必要なそれにも及ばないんじゃないか.
ところで,最近知った【ほどよい司書の日記】ここ,なかなか面白いことが書いてあるんだけど,ちと気になる一文をこちらで発見(^^;).
ふむ,既に『市民の図書館』という正典を擁している上に(正典であることは日図協の現理事長が認めたことだ),このほど新版『図書館の発見』というある意味強烈な預言書が出現した貸出至上主義を「ありもしない」と切って捨てる,その根拠が是非知りたい.教えてくださいm(_)m
貸出至上主義とかなんとか、ありもしない主義の問題ではない。
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