ドヴォルジャーク/交響曲第9番
ドヴォルジャーク/交響曲第9番ホ短調作品95@近衛秀麿/読売日本交響楽団(プラッツ:PLCC-743)
日本においては西洋クラシック音楽の果敢な紹介者であり,ヨーロッパにおいては日本人指揮者として最初に名声を博した,「フルトメンクラウ」こと親方(お屋形)・近衛秀麿(1898-1973)が晩年に残したセッション.『フィルハーモニー雑記』(音楽之友社)などの著書を繙いても感じることだが,近衛秀麿はとことん「啓蒙」のほとであった,という印象が僕には強い.この録音がスタイリッシュなひとだったらしい近衛には意外なほど泥臭い雰囲気を醸し出しているのも,ひょっとすると「ドヴォルジャークとはこーゆー作曲家なんですよ」という啓蒙のなせる業だったのかしらん?
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