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2006/01/18

日常(2006年1月18日)

 仕事.時間をもらってレポートの採点をはじめたら,それで一日潰れる(-_-;).飛び入りの解決困難な相互利用とか無かったからいいようなものの.

 最近,ご近所で評判の『読む力は生きる力』(脇明子著/岩波書店/2005年1月初版/本体1600円)届く.で,早速読み始めたのだけど,最初から肩に澱のような違和感がまとわりつく(-_-;).

 この著者,「本を読む」=「文学を読む」なんですもの(-_-;).読書とは文学を読むこと以外を意味せず,僕のような,文学を読まない読書は最初から員数外なのね.で,一旦最初から読むのを中断し,あるところでこの本のキモだとされていた第5章を先回りして読んでみたんだけど,この著者が一般化している読書例と僕の体験がいささかかけはなれているものだから,違和感は酷くなるわ説得力は感じられないわ(^^;).

 僕も小学・中学と学校図書室で本を借りまくったクチで,貸出冊数がクラスでいつも2番目か3番目に多かったですけど,冊数を競うために本を読んだことなど無い.「なるべくたくさんの冊数が読めるように,ページ数が少なく,絵が多く,文字が大きい本」(112頁)なんか選んだことは一度も無かったし,「「貸し出しランキング」の上位を占めるような人気シリーズ」(114頁)を読んで自尊心を満足させるようなことも無し.こーゆう的外れなことを言われると却って自尊心が傷つくな(^^;).

 僕はむしろ,同学年の連中が読まない本を読むことが密かな楽しみであり,小説以外の本を小学生の頃から読んでいたので,この著者の指摘には全く当てはまらない(^^;)読書人生の始動だったわけ.そうだ,小学3年で担任の先生に紹介されて『日本歴史全集』(講談社)全17巻という「シリーズもの」を読んではいたな(^^;).これがどんな内容かは,興味のある各自が確認してみてね.

 まあ,正直なところ僕の読書体験もあまり一般化出来る代物じゃなく(^^;).そもそも絵本や児童文学に親しんだ記憶がほとんど無いのね.いわゆる「児童文学」の範疇に入りそうな読書体験で思い出せるのは,ポプラ社の『怪盗ルパン全集』(南洋一郎著,去年復刻されたのにビックリした)と,何処のだったか大型の少年少女文学全集(それだって読んだのは日本海海戦の話と『西遊記』)くらいのもの.小学1年で小学生高学年向きの百科事典(出版者など思い出せないが,青い表紙で分野別の全12巻だった)の『日本の歴史』を読みふけっていたようなガキですから.この著者が想定し一般化したがっているような読書人生を,誰もが送っているわけじゃないのよ(^^;).

 あ,小説を全然読んでないわけじゃないので念のため.白状しておくと,小説読んでこれまででもっとも感動したのは,恐らく高校生の時読んだアルベール・カミュの『ペスト』(宮崎嶺雄訳,新潮文庫).

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コメント

自己レス.

> 小学生高学年向きの百科事典(出版者など思い出せないが,青い表紙で分野別の全12巻だった)

どうやら,学研の『標準学習百科大事典』.

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