ディストラー/クリスマスの物語
フーゴー・ディストラー/Die Weihnachtsgeschichte, Op.10@ハンス-ヨアヒム・ロッチュ/ライプツィヒ・聖トーマス協会合唱団ほか(ベルリン・クラシックス:0092462BC)
ナチに忠誠を誓い,その政権下で第一級の作曲家になりながら,神経衰弱(?)から自殺したとされるフーゴー・ディストラー(Hugo Distler,1908-1942)による,無伴奏合唱と4人の独唱者のためのクリスマス作品.
ディストラーはハインリヒ・シュッツを模範として仰ぎ,ポリフォニックなネオ・バロック様式で主に宗教音楽を書いた.その響きはヴァイマールのモダニズムとは趣きが異なり,相当に復古調な雰囲気を醸し出すものになっている.この録音がバロック音楽をほぼ専門にするハンス-ヨアヒム・ロッチュによって録音されていることからも,そのことは首肯してもらえるのではないかと思う.
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