仰木彬死去
日刊スポーツ【仰木さん死す、がんと闘い1年指揮】【仰木さんしのび、ベンチに花束】
スポニチ【イチロー、野茂育てた名将 仰木氏死去】
サンスポ【オリックス前監督・仰木彬氏が急死…野茂、イチロー育ての親】【もう一度戦いたかった…楽天・野村監督が仰木さんを悼む】
デイリースポーツ【前オリ監督 仰木彬氏死去】
毎日新聞【仰木さん死去:「おれの目を見て判断せいや」】
産経新聞【【評伝】仰木前監督死去 生涯“野武士”貫き 「三原マジック」継承】
西日本新聞【仰木彬前監督が死去 中間市出身 近鉄、オリックス指揮 70歳】【仰木前監督死去 遊び心持つ勝負師 偉才育てファンに夢】
神戸新聞【仰木マジック神戸魅了】【被災地に夢と勇気「がんばろうKOBE」】【指揮の裏、壮絶な闘病 仰木前監督死去】
今朝,目覚めにテレビを点けたら,いきなり飛び込んで来たのが「仰木さん死去」のニュース.つい先日までグラウンドに立っていたひとが,まさかこんなに早く亡くなるとは思いもよらなかった.見事な引き際,と言うにはいささか早過ぎる.
仰木さんというと「野茂,イチローらを育てた名伯楽」という印象が大方には強いのだろうが,僕の見るところそれはちょっと違う.選手を育てたのは例えば仰木監督のもとでコーチだった権藤博だったり河村健一郎だったり山田久志だったりであり,仰木さんが野球人として誰よりも長けていたのは,その企画力と演出力だったのではないか,と今にして思う.自らを演出するのはもちろんのこと,コーチが育てた才能を,最後に背中をポンと押してやり桧舞台に踊り出させる,その舞台の企画と演出,である.平たく言えば博打打ち(^^;).「火事場の馬鹿力」を信じ,きっかけを与えてそれを引き出したというわけである.一流じゃない,一軍半の選手を巧みに起用して使いこなすには,選手ひとりひとりにサプライズを起こすことが必要だ,と思っていたのかもしれない.
「火事場の馬鹿力」を信じたが故に,仰木さんは奇手を考え出すことが多く,負けないことを考える投手コーチと衝突することが多かったようだ.権藤も山田も投手起用で衝突し,仰木さんのもとを去っている.ついでに言えば,仰木さんは最初にバファローズの監督に就任した時にはいろいろ手練手管を使ったという噂がたえなかった.18年もコーチをやっていたのも監督の椅子を狙ってのことだと言われたし,当時バファローズのスタープレーヤーだった背番号1が引退後コーチにもならずに球団を去ったのも,仰木さんの策略だと言われたものである(もっとも,仰木さんのあと監督になったそのスターは無能な監督であった).監督就任当初は「策士」と評されたのが【吉井「仰木氏は大将のような存在だった」】と言わしめるまでになっていたのは,やはり傑出した演出力の賜物ではなかったか.
いずれにせよ,これほどまでの企画力と演出力をもった野球人は,落合博満を除けば,もうしばらく出ないだろう.冥福を祈る.
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