難破船
「図書館雑誌」10月号,「みんなの図書館」11月号,「図書館の学校」10/11月号,と並べてみて,見事なまでに先が見通せない(-_-;).舵を失った難破船のようだ.
図書館業界は何処へ行こうとしているのか,何処へ引っ張られようとしているのか.確かに「思想無き実践」ほど怖いモノは無いが,それじゃあと,その持つべき「思想」の内実が図問研的な「思想」じゃあまりに退嬰志向≒思考と言うべきで,あの内側へ内側へと折り込まれていくベクトルに巻き込まれるのは御免蒙る.折角「仲間内だけじゃダメ」とおっしゃる方がいても,それを無視してでも純化路線に向かおうとするのは,どういうことなんだろう.これは自壊への一里塚か?
結局,外側からの視点をとことん排除して「内側の論理」だけで亀の子よろしく武装してきた事が,ここに来て外側の風が吹き込むことにより,その内側のひずみとか矛盾とかが,一気に噴き出してしまった事がこの「迷走」の原因なんだろうよ.『市民の図書館』を神聖視して貸出至上主義を打ち立てて一世を風靡し,レファレンスサービスを日陰に追いやった兆本が,今更「レファレンスサービスの歴史」を語り責任を他に転嫁しようとしたところで免罪符になどなるものか(^^;).
『市民の図書館』神話の呪縛から解き放たれない限り,図書館業界(就中公共図書館業界)の難破船状態は,経済状況が劇的に好転でもすればともかく,しばらくの間は続くだろうね.
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