青森水族館管理会社(仮称)がんばれ
河北新報【職員21人が新会社 青森県営浅虫水族館】(記事閲覧には要登録[無料])
来年4月から指定管理者制度が導入される青森県営浅虫水族館(青森市)の管理者になろうと、現在の水族館職員でつくる新会社が選考に応募。(中略)
水族館の職員はもともと、2年前に同協会に統合された別公社の職員で、正職員21人全員で新会社を設立する道を選択した。
これまで指定管理者委託が取り沙汰されている公共図書館で,ここまでやってのける職員がいるところって,ありますか? 図書館のカウンター業務が委託された時に,それまで非常勤でカウンター業務等の嘱託をしていた方々がNPO法人を立ち上げて業務委託を受けた話は仄聞してますが,指定管理者になるためにそれまで図書館で働いていた正規職員が新会社なりNPOなりを立ち上げた,という話は今のところ記憶に無いですね.
〈堺市の図書館を考える会〉に代表される,図問研的な指定管理委託反対の運動にG.C.W.氏が懐疑的なのは,実にこのあたりです.「如何にも大阪のお役人が作りそうなチラシ」と知人をして言わしめたチラシに見るまでも無く,民業を蔑視し,公共図書館のサービスは公務員でなければ保障できないとする脅しと驕りに終始する想像力の貧困さ.
ジェネラリストを良しとする現行の公務員制度と,スペシャリストを必要としている現行の公共図書館という枠組みの間にある矛盾と陥穽を見ようともせずに,こんな主張が出来る連中は,余程公務員と言う「身分」の居心地がいいんだろうな(^^;).やれやれ.
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