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2005/07/07

ダメな図書館目録の例:補遺その1

 【ダメな図書館目録の例】にいろいろコメントをいただくことができました.感謝です.

 折角ですので大学図書館における,総合目録データベース(書誌ユーティリティ)であるところのNACSIS-CATを利用した蔵書目録作成の一連の流れについて,G.C.W.氏が知りうる限りのことを少々説明させてもらいますね.あまり知られてないことでもあるようですし,ひとつふたつ誤解されている箇所もあるようですので.

 G.C.W.氏の場合,新規受入書籍が目録作成に廻ってくると,まず受入番号を図書原簿(経理監査用に紙の原簿は健在です)に従って書籍に付します.それから,やおら端末に向かってNACSIS-CATを起動し,目録を作成する書籍のISBNなり書名なりで検索をかけます.すると,和書ならCAT(総合目録データベース)→JPMARC→TRCMARCの順番で検索がかかり,最初にヒットしたMARCの書誌データが検索結果として表示されます(CAT以外のMARCを「参照MARC」と呼びます.CATの参照MARCの内容についてはこちらにある「参照MARCの収納状況」参照してください).

 検索結果がCATの書誌データであれば,これに自館の所蔵データを付けて更新すれば,CATに自館の所蔵が登録されるのと同時に自館のローカル目録データベースに書誌・所蔵データがダウンロードされます.ダウンロード終了後,ローカル目録の修正画面を開いて支払額等を入力し,それが済むと所蔵データのプリントアウトを書籍に添付して装備担当に廻します.勤務先では決算管理のみ図書館システムを使用し,発注・予算管理は利用していませんので,このような流れになります.発注業務に図書館システムを利用しているところでは,発注の際に書誌データをダウンロードしているケースもあるやに仄聞してますが,その実態はよくわかりません.

 検索結果が参照MARCの書誌データであった場合はそのデータを確認し,修正の上使用しうるデータであると判断できれば(JPMARCにせよTRCMARCにせよ,CATの仕様とは必ずしも仕様が一致していないため,どのみち修正が必要です)CATにコピーして新規に目録データを作成します.業界で仕事している当blogの読者ならご存知のように,JPMARCには新刊書籍が登録されるまでのタイムラグがあるため,参照MARCとしてはTRCMARCの方が利用されているんじゃないかと思いますが,これまたその実態はよくわかりません.

 検索して該当するデータが無かった場合は,新たに書誌データを起こして新規に登録します.G.C.W.氏は遡及入力(古い蔵書で自館の目録データベースに登録されていないものを,新たにデータベースに登録する作業を「遡及入力」もしくは「遡及」などと言います)で楽譜の登録をやっていますがこれはなかなか難物です(>_<).まだポケットスコアが1000冊以上残っているんだ,これが(-_-;).

 それはさておき,曲がりなりにも書誌ユーティリティであるNACSIS-CATが存在しているので,大学図書館で商用MARCを公共図書館のように,新規購入書籍と共に購入しているところはそれほど無いと思います.ひょっとすると,遡及入力のために商用MARCを購入しているところがあるかもしれませんが.また,大きな大学図書館では外国書の登録のために海外の書誌ユーティリティを導入しているところもあるそうですが(そうしないと登録が間に合わない由),それは別世界の話(^^;)です.


 ・・・・・・・・・ここまで書いてきて,自分でもゲップが出て来たので(^^;),続きは明日以降書きます.予定ではNACSIS-CATにおける「書誌コントロール」の困難さについて.

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コメント

>>G.C.W.氏

仕事上では直接関わっていない部分の話なので、やはり実際にお使いになっている方の解説が聞きたいと思っていました。
お忙しいところ恐縮ですが、少しずつでも結構ですので、教えていただければと思います。

よろしくお願いいたします。

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» ダメな図書館目録の例:補遺その2 [愚智提衡而立治之至也]
 (承前)  そんなわけで,NACSIS-CATのデータが各館作成の寄せ集めであ [続きを読む]

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