読了本
『古代出雲への旅』(関和彦著/中公新書1802/中央公論新社/2005年6月初版/本体780円), 『南朝全史』(森茂暁著/講談社選書メチエ334/講談社/2005年6月初版/本体1500円)読了.
『古代出雲への旅』は内容はともかく,どこからどこまでが著者の話で,どこからどこまでが原本になった紀行文の記事なのか判然としない構成と編集が,何だか郷土史家的でちょっと残念.恐らく『海を渡った幕末の曲芸団』 (宮永孝著/中公新書1463/中央公論新社/1999年2月初版/本体700円)と同じような路線を目指したんだろうけど,上手くいってない.
『南朝全史』はすこぶる面白かった.昨日blog更新に穴を空けたのは,この本を読んでいて思わず釣り込まれたからです(^^;).その(当時としては)破天荒な個性が南北朝時代という画期を日本史史上に現出せしめた,とにもかくにも後醍醐院というのは型破りな君主であったのだな,と.
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コメント
この記事へのコメントは終了しました。
夢かうつつか分からなくなった恍惚の一言。風土記そのものを学ぶか、フィクションとはそもいかなるものか。読者の力量だってどっこい、昔から試されてきたんでェ〜。境目がわからなくなった自分とは? そのへんをじっくり考えてから批評するべきかな? こういうことをことさらいう私も心寂しき。でも、この本の試みの深さを分かっていただきばかりに。……たいがいのことには、夢とうつつを分かたず、現実を生きている人にかぎって、文字文化に対して以外とお厳しいのはなぜでしょう?? じつは、……わかってますよ〜ん
投稿: 四方仲郎 | 2005/07/26 23:31
>>四方仲郎さん
同内容のコメントが二重に投稿されていたのでひとつ削除しました.悪しからずご了承ください.
で,わたしは中公新書にファンタジーを求めているわけではありませんので,斯様なことをおっしゃられましても,ちょっと困っちゃいますね(^^;).この本とは相性が悪かったと思って,諦めます.
投稿: G.C.W. | 2005/07/27 20:19