今日のBGM
マーラー/交響曲第6番イ短調@リッカルド・シャイー/アムステルダム・コンセルトヘボウ管絃楽団(デッカ)
これも実に美しい.相変わらずヴェルヴェットのような響きを湛えた演奏で,技術的にも余裕綽々のように聴こえる.第3楽章までは少々抑え目で,終楽章で激しく盛り上げる演出はなかなか決まっていて,演奏も終楽章が最も素晴らしい.ただ,この曲でも情には客観的な姿勢で臨んでいるので,G.C.W.氏のような主情派には少々物足りない感じも残らないわけではないが,作品を理解するのにまず不足は無い.
この全集,やっぱり21世紀の最初の10年のスタンダードである.
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