今日のBGM
チャイコフスキー/交響曲第5番ホ短調作品64@レオポルド・ストコフスキー/ニュー・フィルハーモニア管絃楽団(デッカ)
あのシンバル大好きなチャイコフスキー(交響曲第1番,第4番の終楽章とか,第6番の第3楽章とか)がついに一度もシンバルを打ち鳴らさないのがこの交響曲.チャイコフスキー自身も好きじゃなかったらしいこの曲では,指揮者によっては終楽章にシンバルを追加したり,同じく終楽章をカットしたりしている.ストコフスキーは並みの指揮者以上にあちこちに細かいカットを入れたりオーケストレーションのバランスを変えたりして,彼なりに冗長さを省いて音楽の集中力を増すべく努力をしている.フィラデルフィアとの旧録音では,手を入れたことがそれなりに成功していて光彩陸離たる録音を残しているが,こちらではさすがに年齢的なものもあってか,堂々とはしているものの往年の緊張感と光彩は影を潜めている.
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