今日のBGM
グレツキ/交響曲第3番@デイヴィッド・ジンマン/ロンドン・シンフォニエッタ(エレクトラ・ノンサッチ)
10年ほど前に,どういうわけだかUKのヒットチャートで火がついた交響曲.日本でも「癒し系」ということでクラシックの分野では異例の売れ行きだったと記憶する.この曲の歌詞には,強制収容所で死んだ少女の詩が使われている.
ノンサッチは現代音楽専門のレーベルで,ヘンリック・グレツキ(1933-)はポーランドの作曲家.ポーランドのクラシックは第2次大戦後の一時期,何故か前衛を多く輩出しグレツキのようなネオ・ロマンティシズムの作曲家は「折衷的」と言われて前衛の影に隠れた存在になっていた.その歴史を象徴しているのは,ひとりで前衛からネオ・ロマンティシズムへの行程を体現して見せたクシシトフ・ペンデレツキだろう.
「今日のBGM」カテゴリの記事
- 「わかりやすさ」とは(2010.07.06)
- 玲瓏な(2010.07.04)
- アマデウスの影(2010.06.30)
- 心を音に載せるテクニック・・・・・・(2010.06.29)
- インテルメッツォ(2010.06.26)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント