今日のBGM
リヒャルト・シュトラウス/木管のためのソナチネ第2番“幸せな仕事部屋”(木管のための交響曲)@エド・デ・ワールト/ネーデルランド・ウィンド・アンサンブル(フィリップス)
リヒャルト・シュトラウスの創作の全体像はいささか掴みにくいところがあって,この作品も派手な交響詩や歌劇の陰に隠れて注目されない(^^;).シュトラウスは木管アンサンブルのための音楽をその創作活動の初期と晩年に手がけており,「ソナチネ第2番」は晩年(1944-1945)の作品.あの壮絶な〈23の独奏弦楽器のためのメタモルフォーゼン〉とほぼ同時期の作品ながら,曲調はインティメートな,モーツァルトに規範をとった新古典主義風の平明なもの.ただ,何となく精彩を欠いているというか,生命力に欠けるように聴こえるのは,作曲者の年齢から来るものなのか,それとも作曲当時の環境が影響しているのかどうか.
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