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2005/01/10

よりよい練馬区の図書館をつくる会

 よりよい練馬区の図書館をつくる会がblogを立ち上げています(リンク先).情報もとは東京の図書館をもっとよくする会です.

 で,「練馬区の図書館をより充実させるために」 というプランが上がっているので早速読んでみましたが,このプラン蔵書目録の作成に一言半句も触れていないところが非常に気になるところです.

 それはあんたが目録を教えているからだろう,とか言われそうですが(^^;),それよりも,特に郷土資料について業者MARCをコピーするだけで良しとしているように見えるのがいただけません.業者MARCをカスタマイズすることも出来ない公共図書館に郷土の歴史に関するレファレンスワークが可能だとは思えないのですね.ましてや郷土資料には業者MARCが無い書籍もあるはずで,それも含めた蔵書目録の作成についての具体的なサービスプランが無いのは不満です.練馬区には中世豪族として名を馳せた豊島氏最後の居城であった石神井城(現在の都立石神井公園)のような,歴史的に重要な旧跡もあるのですから.

 G.C.W.氏は「カウンターの業者委託」という中途半端な形態よりは指定管理者委託の方が今後の公共図書館の充実には役に立つはずだと思ってますが,それはそれとして今後の「練馬区の図書館をより充実させるために」の充実に期待するものです.「スペシャリストの委託」から「ゼネラリストの委託」に踏み込んで欲しい.本当に委託されるべきは専門職ではなく総合職だという,委託におけるもうひとつの流れを創出出来るところまで踏み込めれば,素晴らしいプランが出来上がっている可能性があるのと同時に,勤続疲労を起こしている公務員制度のリフレッシュにつながるのではないでしょうか.
 現状の公務員制度を温存していく以上,転属のある公務員より長期に勤務できる委託社員/非常勤の方がより図書館員としての専門性を保障されていることは,最早明らかだと思います.それならば,指定管理者委託の方が公共図書館としての役割を大きく発揮できる職員を確保できるわけで,公務員制度そのもののあり方に切り込まなければカウンター委託に反対する意味は無いでしょう.

 それにしても蔵書目録は情報検索の基礎だと思うのですけどねえ(^^;).

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