茶番
・・・・・・・・・楽天が仙台フランチャイズを発表して以来,急速にプロ野球界再編に対する興味が萎えております.しょせんは出来レースですね(sigh).オリックスの宮内(敬称略)が共同通信社のインタビューに応えた記事が毎日新聞に掲載されてますが,これも酷い内容ですね.曰く「プロ野球には巨人と、現状維持を望む巨人以外の5チーム、改革を望むパ・リーグという三つの立場がある。」だの「世間で言われる巨人悪者論は間違いだ。巨人は今回近鉄の件で初めてイニシアチブを取った。」だの,お笑い芸人だっていっぱしの野球通なご時世に,この認識はあまりにお人よしというか(-_-;).もっとも,読売とグルですから,こうでも言って自分たちの失敗を糊塗するくらいしか出来ないんでしょうねえ.
で,オリックスとつながりがあって読売も認めた(?)楽天を参入させ,プロ野球オーナーズ仲良しクラブはこれからも続く,と.茶番ですね.
思うに,一時期の広島カープ(存亡の危機に市民債や樽募金で資金集めをした)を除けば,プロ野球がファンのものであったことなど,日本ではこれまで一度たりとも無かったんじゃないですか.この機会にと『球団消滅』(中野晴行著/筑摩書房/2000年3月初版/本体1800円)を読みましたが,ジョージ・スタインブレナー顔負けのエキセントリックで稚気愛すべき田村駒治郎(二代目)の栄光と挫折は,読売を中心に企業の宣伝媒体として使い回されてきた日本のプロ野球の挫折でもあります.その愚をまたしても日本のプロ野球は今回繰り返したわけで,先の宮内の認識が歴史を知らない人間の発言であることがよくわかります.ところで『球団消滅』の著者は,『手塚治虫のタカラヅカ』を書いた方だったのね.
あの根来氏が激烈なプロ野球批判をしたようで(毎日新聞【根来コミッショナー 辞任前に球界批判】)ですが,「プロ野球は無責任社会。上澄みはスポーツ精神だが、その下は利益でどろどろしている」って自分も「無責任」の一角を担っていたと言う認識は,この人に期待しても無駄なようですね.
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