「専門職の定義」に関するメモ
一昨日読了した『言論統制』(佐藤卓己著/中公新書1759/中央公論新社/2004年8月初版/本体980円)に気になる記述を見つけたのでメモ.
「専門職化=部分化された仕事の従事者は,労働疎外から逃れるため自分が果たす部分的機能の存在意義を構造全体に投影しがちである.また,軍人独特の使命感は,時の政権や特定階級への奉仕を排して国家全体との一体化を志向する.そのため,専門化した職業軍人は自ら思い描く『国体』と一体化しやすく,自ら国家の救済者を任じて政治に介入しがちである」(p150)
「軍人」「職業軍人」を「図書館人」に置き換えても,充分に通用する文章ではないだろうか.特に闘士風な活動をもって任じる古参業界人ほど,この傾向は強いと見受けられる(^^;).
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