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2004/09/20

「図書館界」56巻3号:その5

承前(その1その2その3その4

本日は根本彰氏〈貸出サービス論批判:1970年代以降の公立図書館をどう評価するか〉を取り上げる.

根本氏の立場は「貸出」と「レファレンスサービス」を公立図書館における2本の柱と捉える.『市民の図書館』は2本の柱の片方のみを偏って理論化し,その影響力を35年にわたって保持してきたが,実のところ同書は「図書館サービスが行われていない都市地域において最初のサービスを行うときのノウハウをまとめたものであり,その限りではきわめて有効」(p161)だが,現在も有効と言うわけではない,というところか.

これまた,G.C.W.氏が言いたいことを代弁している文章で,あまりツッコミを入れるところも無い.それどころか,G.C.W.氏が知らなかった前川恒雄氏の英国での見聞を取り上げ,これが『市民の図書館』における貸出至上主義の確立に役立ったのではないか,という仮説を提示するなど,なかなか刺激的な論考になっている.「貸出サービスがすべての業務の基本であるというのは,決して普遍的なものではなく,日本で,ある時期に意識的に選択された政策に過ぎない」(p164)このことについて,田井氏や塩見氏をはじめとする貸出至上主義者は反論を提示出来るだろうか.

しかし,イヤになるくらいG.C.W.氏の考えていることを簡明かつ説得力のある文章で述べていますね(^^;).しかもG.C.W.氏がこれからやろうかと思っていたことまで先取りされている(>_<).それはそれで,またおいおいこちらも努力することにしよう.

ところで,根本氏の文章が「図書館界」56巻3号の5人の論客の筆頭にあることについて,「図書館界」もしくは日本図書館研究会の年来の主張と反することを理由に疑問に思う連中がいるだろうことは想像に難くない.この業界では,以前に津野海太郎氏の文章が「図書館雑誌」の巻頭を飾ったとき,そのこと自体を非難する馬鹿げた論調があったくらいだから.

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図書館」カテゴリの記事

コメント

津野の図書館雑誌の巻頭文に対する反応にかんして、私は「だれのための電子図書館?」に収録されたものしか読んでいませんが、そのかぎりでは、津野氏の論文を掲載したことに対する批判よりも、その批判に対する反論が多かったと思います。
図書館界の反応としては、むしろ、津野氏の指摘に対して真摯に受け止める人の方が多数派だったように思いますが、いかがでしょうか。

>>末廣さん

コメントありがとうございます.
おっしゃるとおり,幸いにも津野氏の文章は業界からよい反響を引き出し,脱「貸出至上主義」の流れを作り出したと思っています.エントリー本文では説明が足りませんでした.

実はあの騒ぎのとき,わたしも「図書館雑誌」の〈としょかんCHATTERBOX〉に「津野氏への反論」への反論めいたFAX送って採用された,という前科(?)があります(^^;).普段は「机上の人」だったわたしが思わず行動に出たくらい,津野氏の文章への「何故あれを掲載したのか」「何故「図書館雑誌」の巻頭を津野氏の文章が飾ったのか」という不毛な反論が業界から出たことが衝撃だったんですね.この件ではその衝撃が,個人的には未だに尾をひいています.

はじめまして。時々読ませていただいてます。

津野氏の論争のときでしたっけ?
「『図書館雑誌』は図書館界の利益を代表している雑誌なのだから、それに反する論文を載せるべきではない」
などというおバカ投稿が載ったりしたのは。今どき共産党でもそんなおバカ言わんて。

「図書館雑誌」はうちも回覧で回ってくるけど、正直あまり読むところないです。
まして「図書館界」は言わずもがな。一年前に出た本の書評を載せているようでは(笑)。
しかし今回は珍しく読みごたえありましたね。
それでさえ糸賀氏に「いまさらこんなテーマ」といわれてる始末ですから、
いったいあの雑誌の存在価値って・・・と考えてしまいます。

G.C.W.氏様
論争をリアルタイムで読んだ人と、あとでまとめて読んだ者とでは、イメージがだいぶ違うのですね。
確かにあの最初の反論だけを読めば、私の印象もだいぶ変わったかもしれません。
私の場合は、先のコメントでも書きましたが「だれのための電子図書館?」でまとめて読んだので、むしろ反論への反論の方が印象に残りました。

津野氏の文章が図書館業界から良い反響を呼んだのは、津野氏の文章が建設的な提言だったからだと私は思います。
仮に三田氏や楡氏や馳氏の文章が「図書館雑誌」の巻頭に掲載されたとしても、津野氏の時のような反響は呼ばないのではないでしょうか。

>>nenemuさん

コメントありがとうございますm(_ _)m
はい,津野氏の論争の時です,そんな趣旨の反論が載ったのは.あまりのことに愕然としてしまいました,あの時は.それまでも業界人の了見の狭さにはガッカリさせられ続きだったのですが,あれは「決定打」になりました(^^;).
日頃「知る自由」なんてエラそうなことを言っているのは誰だったんでしょうね.

「図書館界」の存在価値は,ひとつには図書館学における関西学派の動向を知ることが東北でも可能だということ,いまひとつは厳しいことを言うようですが,その関西学派の行き詰まりを今回のように業界に知らしめることにあるのではないですか.とにかく,あの「御題」ではちょっとねえ・・・・・・.

何はともあれ,今後ともよろしくですm(_ _)m

>>末廣さん

たびたびありがとうございますm(_ _)m
本当にその通りで,津野氏の文章でなければ,以後に続いた議論の流れはあのような展開にならず,それこそ不毛な業界の自己満足に終わっていたと思います.三田氏や楡氏や馳氏では,恐らくは日本図書館研究会読書調査研究グループあたりの格好の生贄(^^;)になったことでしょう.現に「図書館界」56巻3号における田井郁久雄氏の文章には,あからさまに津野氏を非難した部分が出てきますが,「ためにする」非難でウンザリするくらい説得力がありません(p179から).
田井氏のレベルに図書館業界の論争がとどまっているようでは,拙いですよね.そのあたり,まだまだ津野氏の提言は古びてはいないです(先程読み返しました(^^;)).

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