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2004/09/19

「図書館界」56巻3号:その4

承前(その1その2その3

今日取り上げるのは塩見昇氏「公立図書館のあり方を考える」.田井氏の多分に観念的で感情的な『市民の図書館』擁護が何ら説得力を持たないのに比較して,塩見氏のそれは論理的でそれなりの説得力を持つ.結論は乱暴にまとめてしまうと「これからの公共図書館は貸出を基本に,その他のサービスは市民の声をよく聞いて発展させましょう」というもので,意外に穏当.G.C.W.氏と異なるのは,状況判断と『市民の図書館』への評価か.まあ,そこが最も大きな差異を生むことになる部分なのだが(^^;).

状況判断というのは,例えば塩見氏の文章の終わりのほうに出て来る「その彼をして,「もうこのへんで貸出しはほどほどにして,何かもう少しやりがいの実感できる仕事に移りたい」と言い出させる「転換」を発想させないような図書館界の空気,土壌を強くすることが,いまのわたしに残された課題だろう」(p174)このあたりのことを指す.G.C.W.氏なら「彼」の発想を評価して「貸出だけじゃない資料提供の方法」サービスを考えさせ,目指させるだろうに.

『市民の図書館』への評価は,1970年代・80年代に有効であったことを越えて,これからも正典(canon)として充分に有効である,というモノ.これは,『中小レポート』以上に『市民の図書館』には時代的な制約と限界があると捉えるG.C.W.氏の評価とは相容れない.『市民の図書館』における貸出至上主義は高度成長期には有効だったが,現状のような低成長・マイナス成長の時代には機能不全に陥らざるを得ない「時代の子」であり,その歴史的役割は終わっている(景気が上向きになりバブルさながらの好景気時代が再来したら,『市民の図書館』ルネサンスがあるかもしれないことは否定しない).

よくわからないのは『市民の図書館』への批判を「研究者と県立図書館の関係者から主として提起されている」(p170)としていること.塩見氏は旧来からある「研究者・大規模中央館vs市町村立・小規模図書館」の対立の図式を,ここでも図式的に当てはめて状況を理解し,自分の文章を組み立てやすくしているようだが,この図式にどれだけ実体があるのだろうか.それは塩見氏自身がこの文章で「「貸出し中心(主義)」といった実体のない虚像を前提に,そこからの「転換」を対置させるところからは,創造的なサービスの展開は望めまい」(p173)と述べていることの意味するところがそっくり当てはまると考えるが如何.

ところで,ここに出て来る「貸出し中心(主義)」は,G.C.W.氏などが用いる「貸出至上主義」と同じ内容を指すのだろうが,どうしてわざわざ新しい言い回しを引っ張り出してくるのだろう(^^;).田井氏の「貸出冊数至上主義」もそうだし,古くは「全点収集」という言い方で業界を惑わそうとした例もあったが,論争相手の用語は正しく用いるのが論争の礼儀というものであろう.

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