これじゃダメだ
読売新聞社説【[プロ野球]「ファン裏切る“億万長者”のスト」】
曰く「プロ野球の選手会は「スト決行」を決めた。プロ野球史上、初めての事態だ。試合を楽しみにしていたファンへの裏切り行為である。 」飼い犬に手を噛まれたわけですから,こう書きたくなるのはわかる(^^;).しかし,これまでドラフト制度の改悪やFA制度のつまみ食いで野球ファンを裏切り続けてきたのが,他ならぬ読売新聞とその子会社であることを,野球ファンは忘れていないだろう.
「新規参入には、きちんとした審査が必要だからだ。 」野球協約第35条を読んでみようか.
「実行委員会およびオーナー会議は、球団から第31条による承認の申請のあった事項にかんし、申請を受理した日から30日以内に申請事項にたいする決定を球団に通達しなければならない。」
協約では30日以内の審査が義務付けられていることを,この社説の筆者はご存知ないようだ.自分の社でプロ野球を宣伝材料にしているくせに.それがわかっているらしいコミッショナー事務局は読売に意を受けてなのかは知らないが,ライブドアの新規加入申請を,コミッショナー不在を理由に机の上に放り出しているらしい.その状況下で「きちんとした審査」を要求するとは恐れ入り奉り候,だね.
「プロ野球には、七十年の歴史がある。」それがどうした.大学野球も高校野球も都市対抗野球も,プロ野球より長い歴史を持っているぞ.たかだか70年くらいで大きな顔をするな(^^;).
「アテネ五輪の間も、夏休みに入った子供たちなど、ファンのために試合は続けられた。」ウソだ(^^;).夏休みに興行が出来ないと収益に響くからだろう.美辞麗句でごまかそうとするんじゃない.
「ずるずる続けば一九九四年の米大リーグストの二の舞いだ。」これもウソ.あのときのUSAではこの社説でも説明されているように「高額年俸の抑制制度導入を図る経営側に選手側が反発し」たという理由でストライキを決行したからファンが愛想をつかしたのであり,今回の日本のケースとは事情が異なる.
経営者側を代表する新聞の社説がこれでは,ファンは経営者側に立つことは無いだろうね.
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