公共図書館によるビジネス支援反対!・続
(承前)
もうひとつ,公共図書館業界から聞こえて来る「ビジネス支援」反対の理由に気がついた.
それは,我々はレファレンス・サービスの一環として,以前からそのようなサービスは行っている,何を今更ことさらに麗々しく「ビジネス支援」だなどとと飾り立てて喧伝しなくちゃならないんだ,というモノ.
ビジネス支援に対して上記のように応じる業界人には,それなりに業界での実績もある方が多いとG.C.W.氏に見受けられる.公共図書館のサービスに一家言持っている面々である.
G.C.W.氏としては,では何故,ビジネス支援という言葉が公共図書館に対して,業界の外側からもたらされ,なおかつそれを期待されるようになったんですか,と尋ねたいところではある.類似の問いへの回答は散見されるが,業界の古株たちの回答は,今のところ「業界外の認識不足」に収斂されるモノばかりで,説得力のある回答には出会ってないのが実情.
この理由には,業界人の自負心が微妙に絡んでいるのではないか.そもそも「ビジネス支援」という言葉は,図書館業界の内側から出て来た言葉じゃないので,古株の業界人に反感を持つ人もいることは容易に想像できる.自分たちの営みを平気で「苦闘」と表現できるような人たちだし.
でも,外側からの働きかけを拒否し,あくまで内側の越し方を賞賛し防衛しようとする構図は日本国憲法を「USAの押し付けだ」と言って改憲を主張する人々のメンタリティとあまり変わりはないんじゃないのかな(^^;).
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