「出版ニュース」7月上旬号
「出版ニュース」2004年7月上旬号に「貸与権を巡る20年の軌跡」(吉田大輔)が掲載されました.筆者は放送大学客員教授で文化庁の著作権課長を務めたこともある方.
曰く「書籍・雑誌への貸与権の拡大は(中略)著作権法制上長年の課題を解決したものであり,その意義は大きい」のだそうです.この文章,読んでいてあちこちにツッコミどころがある気はするのですが(例えば洋楽レコードの発売後1年間レンタル禁止に関する事実認識など),G.C.W.氏では効果的な打撃を与えることが難しそうなので,何方か専門的知識のある方のツッコミを待ちたいと思います.
著作権に関連してもうひとつ.【福祉の喫茶店からも著作権料】情報もとはKNWTです.
これを読んで思い出した事件は毎日新聞【タイ人少女:「日本にいさせて」 両親と死別、祖母頼り来日…定住認めぬ入管を提訴】これでしたですよ.「法の為に人がいるのではなく,人の為に法があるのだ」という昔からの箴言は何処に消えてしまったのでしょうか.『春秋左氏伝』昭公六年条にある,鄭の宰相子産が刑法を鋳込んだ鼎を作った話こそ,法律を作り運用する人たちの戒めになるでしょう.
「図書館」カテゴリの記事
- 【2016年熊本地震】図書館・出版流通関係記事まとめ(2016.04.18)
- 官尊民卑に弄ばれる「図書館の自由」(2009.02.15)
- 講演会のご案内(2008.07.04)
- ICタグの盲点(2008.02.16)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント