読了本
『戦国の寺・城・まち』(山科本願寺・寺内町研究会編/法蔵館/1998年8月初版/本体2800円)読了.
いったい,何時から積読にしていたんだろ(^^;).寺内町の城郭性(これはG.C.W.氏の造語)を検証し,戦国末期~織豊系城郭の「総構」(この本では地理的な要因からも豊臣秀吉の「御土居」ばかりがクローズアップされていたけど,「総構」なら後北條氏系城郭の小田原城を考察に入れなければいけないんじゃないのかな)の遥かな先駆である寺内町のはじまりを文献史学・考古学の両面から説き起こす.
実はG.C.W.氏,図書館員の風上にも置けない奴で,図書館系の本やヤングアダルト向け小説本よりも,こーゆう本を読んでいるのが1番楽で1番楽しい(^^;).
これは余談.先日読んだ『飛鳥を掘る』でもちらっと感じたことだが,案外に研究者諸氏は城郭と宗教施設を分けて考える傾向があるみたい.しかし,中世山城が寺社仏閣であった例はいくらでもある(その典型が霊山城)わけだし,古代や戦国期の城郭・宮殿施設であまり宗教性を排除して純粋に城郭・宮殿を見極めようとするのはどんなものなんでしょう.
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