カルロス・クライバー死去
スポニチ【指揮者のクライバー氏死去】,朝日新聞【指揮者のカルロス・クライバーさんが死去 】,産経新聞【指揮者のカルロス・クライバー氏死去 74歳】,日刊スポーツ【伝説的指揮者C・クライバー氏死去】
冥福を祈る(ToT).
・・・・・・・・・ニュースに仰天して取り敢えず「あとで書きます」とエントリーしてみたものの,考えてみたら持っている録音はベートーヴェンの5番&7番(DG),ブラームスの4番(DG),ベートーヴェンの6番(オルフェオ)と4番(オルフェオ,LP)だけじゃないか.NHK-BS2でブラームスの4番(バイエルン国立管絃楽団)のライヴを見た記憶もあるが.名だたるオペラ指揮者カルロス・クライバーについては,論じる資格がG.C.W.氏には全く無いのであった.
とにかく,DGにベートーヴェンの5番や7番を録音した頃は精気が迸る,颯爽とした指揮ぶりであった.独特の色彩感覚と畳み掛けるようなリズム感に,音楽が生き生きと輝いていた.その決定打がオルフェオから出たベートーヴェンの4番(1982年のライヴ.G.C.W.氏が所持しているLP[25PC-10040]の惹句は「ここでカルロス火を吹いた!」という,ちと恥ずかしいモノ.そういえば,当時はピアノも火を吹いたっけ)だったか.とにかく速い速い演奏(全曲で30分を切る)で,終楽章のファゴットなど危うくひっくり返りそうになっているが,些細な傷など意にも介さない躍動した演奏に,カラヤンとその亜流に飽きていた盤鬼(?)たちは喝采を贈ったものである.
CD全盛になってからカルロスの新譜はレーザーディスクのような映像付きソフトに軸足を移したので,映像用のハードを長い間持たなかったG.C.W.氏とは自然に縁が無くなった.ポスト・ボスコフスキーのニュー・イヤー・コンサートにも興味が無く,昨年久し振りに出た正規盤CD(ベートーヴェンの6番)は商用録音ギリギリの音質(G.C.W.氏は充分とは言わないまでも酷評するほどでもないと思った)も手伝い毀誉褒貶喧しいことになってしまってカルロスのカリスマだけが際立つ結果になったのは残念.
亡くなったことで,チェリビダッケのようにドカンとライヴ録音がリリースされることになるのだろうか.
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