「図書館雑誌」7月号
「図書館雑誌」7月号が届く.
コラム〈そこが知りたい! 著作権〉その4は「平成16年著作権法改正と図書館における貸出しの関係は?」(p464).今次著作権法改正で貸与権が書籍・雑誌にも及ぶことになったが,企業の資料室や民間の児童図書室,会員制の専門図書館や私立大学の図書館に,この改正が及ぶことは無いのか,という質問に対して,著作権法第38条4項の要件をこれらの図書館が満たしていると考えられるため,「従来どおり自由に貸出しができるものと考えてよいものと思われます」と,国立国会図書館の南亮一氏が書いています.
ところで,〈協会通信〉に「糸賀常務理事から,図書館における著作物の利用に関する当事者協議会の覚書を6月1日調印したとの報告があった.構成団体は」(以下略)(p486)という記事がありましたが,どなたかこの「覚書」の内容をご存知の方いらっしゃったらご一報いただけませんでしょうか? 「どこそこに掲載されておるぞよ,知らないのはお前だけじゃ」で結構ですので,よろしくお願いしますm(_ _)m
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コメント
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ご紹介いただきましてありがとうございます。国立国会図書館の南です。この記事は、著作権委員会の一員として書いたものですが、何か内容に関して疑義等ありましたら、ご遠慮なくおっしゃってください。よろしくお願いいたします。
あと、「覚書」ですが、内容はおそらくどこにも掲載されていないと思います。というか、あまりにも形式的な内容(構成員・事務局の役割などが内容)なので、掲載しても意味がないかもしれません。「こういう事項を協議する」とか「こういう事項について合意した」という内容は一切含まれていませんし・・・
投稿: 南亮一 | 2004/07/17 16:51
南亮一さん>>
はじめましてm(_ _)m コメントありがとうございました.まさか,筆者の方からコメントをいただけるとは.先日も,ある記事についてその場にいた方からメールをいただいたこともありますが,ありがたいことです.
この件については,以前より
小倉秀夫さんhttp://benli.cocolog-nifty.com/benli/">http://benli.cocolog-nifty.com/benli/
末廣恒夫さんhttp://d.hatena.ne.jp/copyright/">http://d.hatena.ne.jp/copyright/
から疑問が呈されていましたので,図書館系媒体(活字とWEBと問わず)ではどのような反応があるのかしらん,と思っていたところに今回の「図書館雑誌」の記事が目に留まったものですから,ご紹介させていただきました.
わたし自身は,この件についてまだよくわかっていないところが多いので,もう少し勉強しなくちゃいけないのですが,もし何方でも何かありましたら,このコメント欄をご利用くださいますようm(_ _)m
投稿: G.C.W. | 2004/07/18 17:03
南亮一さん>>
コメントが長くなったので分けました.
「覚書」の件,ご教示いただきましてありがとうございます.「覚書」と言うので,てっきりこれからの設計図もしくは道筋がおぼろげながらも明らかになっているのかなあ,などと邪推(^^;)しておりました.先日の「共同声明」一件もありましたので,ちょっと疑心暗鬼気味です.すみません.
重ね重ね,ありがとうございましたm(_ _)m
投稿: G.C.W. | 2004/07/18 17:09
G.C.Wさま。再び南です。コメントありがとうございました。日図協の著作権に関する動きについては、近日HPを立ち上げて詳細に報告する見込みです(作業を南が担当している関係でなかなか進まないのですが・・・すみません)。その中で色々と紹介をしていこうと考えておりますが、その中でこういう関係の情報も掲載できるかどうか諮ってみます。今後ともよろしくお願いいたします。
投稿: 南亮一 | 2004/07/19 11:50