「図書館雑誌」6月号
「図書館雑誌」2004年6月号(98巻6号)が届く.特集は〈指定管理者制度と公立図書館経営〉.論点の提示にとどまっている特集記事よりも,〈投稿FORUM〉での「日本図書館協会こそ指定管理者に!」(p390-391)という文章がもっとも面白かった,と言ったら失礼だろうか(^^;).以前から「図書館委託について一家言ある図書館問題研究会が委託業務の受注に乗り出したらいいだろう」という意見はあちこちにくすぶっているわけだが(G.C.W.氏もそう思う.外側に対して説得力のある委託反対論を発信できない現状では,「図問研は五月の鯉の吹流し」と思われても仕方が無い),とうとう日図協を指定管理者に,という意見が表に出てきた.このような意見が「図書館雑誌」に堂々と掲載されるようになった,その風通しのよさを歓迎したい.個人的には,日図協が直接委託業務に乗り出すのは種々の困難と危険が伴うと考えられるので,図問研あたりが蛮勇を奮って委託業務に参入するのが望ましいと思う.しかし,「指定管理者」の資質(?)を議論する上で日図協の専門的知識と経綸をを俎上に載せるのは大いに結構ではないですか.
ところで,6月号に掲載された5月開催の常務理事会の報告(p417-419)中に,日図協に日本文藝家協会・日本ペンクラブが貸与権問題について協議を申し入れた件が報告されてます(p418).この話はG.C.W.氏も「ボス交問題」として5月11日,5月12日,5月24日,5月25日,5月26日と取り上げて日図協にもメールし,ご回答もいただいておりましたが,その後も1,2メールをやり取りしてます.こちらからの返事が滞っていてすみませんm(_ _)m<<日図協の方.G.C.W.氏の問い合わせの効果があったとは思いませんが,ようやく正式な記録の形で日図協の側からこの話が明らかになったことはいいことだと思います.三田氏の爆弾発言(?)から丸一月も経過してのことで,いささか時機を逸してしまったのが惜しいですが.今後も経過報告を日図協にはお願いするところです.
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土曜日に届いたので、ざっと目を通しました。 本来は特集「指定管理者制度と公立 [続きを読む]
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