続々・大学図書館の完全委託
この話題はLiblog JAPANとはてなダイアリー-生活日報でも取り上げられてます.
で,今日も引き続きコメントをいただきました.曰く「流通業界では、ダメな正社員よりも有能なパート社員を優遇する傾向にあるそうですが、そういうことはどの業界でも有り得ることだと思っています」
いわゆる吉野家ですね.G.C.W.氏もそう思います(^^;).委託反対のためにどこぞの業界団体とその支持者が唱えている念仏がそもそも間違っているのであって「正規職員ならよく働く・利用者の秘密を守る」「派遣社員は怠ける・秘密を漏らす」というものではありませんからね.また有資格者だから図書館業務に向いている,というわけでもない.つい最近も「本が好きだから」という理由で図書館司書を目指すのは・・・・・・・・・,という話をどこかで読んだばかりですよ(^^;)<<「図書館の学校」だったかしらん?
このねじれは,能力の有無と雇用の形態がどこかでリンクしていないことに問題があるんだとG.C.W.氏は思うわけです.司書資格やら専門性やらを騒ぎ立てるより先に,まずはここ.上で触れた業界団体などは,そこを全く見ようとしていないから(見えていないのではなく見る気がない.そこが明示されたら公共図書館に勤めていられないダメ公務員が業界にいないとは言い切れないわけだから)「公務員の守秘義務」を持ち出すというピントのずれた戦術で戦略的にも失点を重ねることになりました.結局,例の個人情報保護法制をめぐる議論の中で,「公務員の守秘義務」が神話であったことが露わになってしまったわけです.
まだ江東区の事例など持ち出して「公務員の守秘義務」にしがみついている御仁もいるようですが,一言「マヌケ!」と言ってやりましょう(^^;).
能力のある人材を採用できない人事システムをガラガラポンして,フレキシブルに適材適所が実現できれば,いわゆる「お役所のムダ」(役所に限らず,世の中の組織という組織にあるムダ)は外部委託などすることなく,相当量が整理できると思いますがねえ.これがつまり「マネジメント」というものですよ(^^;),多分.
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