続・大学図書館の全面委託
昨日の記事について,早速コメントをいただきました.どーもですm(_ _)m
「専任職員を幾人か残して、他の業務は全面委託という仕様だったような」と言うことは,図書館のマネジメントをする主任クラスの専任職員を若干名残して(2,3人?),その他技術的な分野(カウンター業務を「技術」と言うと図問研的な発想の業界人に嫌われますが)を委託するという理解でいいわけですね.
「全面委託」という言葉が使われていたので,てっきり公共図書館で今後運用されるであろう「指定管理者制度」ばりの,館長職やマネジメントも含めた丸投げの委託だと思ってました(^^;).
これならば,規模の大きい大学図書館(G.C.W.氏が知っている限りでは,20人ほどの専任職員に加えて90名近くの委託社員で運営している大学図書館があります)で行われている手法なので,そのやり方が全く理解できないことは無いのですが.
ただ,億単位のスケールメリットで委託を実施している大学図書館の手法を,そのまま中小規模の大学図書館で実施しようとするのは,いい度胸をしているかも(^^;).公共図書館と異なり,中途半端な規模の大学図書館の委託は,却って経費増につながるんじゃないかと危惧してますが.
・・・・・・・・・敵にそう思わせるためにも,いま現在図書館専従で業務している有資格者諸君は更なる奮闘努力を求められるわけで,モラルハザードなんて言ってられませんですよ(^^;),はい.
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コメント
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「図書館のマネジメントをする主任クラスの専任職員を若干名残して(2,3人?),その他技術的な分野(中略)を委託するという理解でいいわけですね.」→書類を整理してしまったので詳細はわかりませんが、そういう理解で間違いはないと思います。ただ、委託する業務範囲は結構広かったと思います。「指定管理者制度」並みの委託話は、私はまだ聞いたことがありませんが、規模の大きくない大学図書館では専任1名以外は全部委託というところは出てくるのではないでしょうか。そのことの是非は立場上言いにくいですが。流通業界では、ダメな正社員よりも有能なパート社員を優遇する傾向にあるそうですが、そういうことはどの業界でも有り得ることだと思っています。江戸川大学がそうだったとは言いませんが。
投稿: への | 2004/06/29 12:42